性分 | 因果倶時

性分

今日は国盗り物語をずっと観てました。
やはり出てくる人物がみな魅力があるし、よく描かれていて、思っていたより相当見ごたえがあるドラマでした。小さい頃はよくこの時代のことを夢想してはいろいろ考えたものですが、久しぶりにその興味が刺激されました。

いろいろと感じたことはあるけど、一つは、人の生まれつきの「性分」というもの。それから時代の「波」というものを考えさせられた。というか考え中。

性分ってやっぱりありますよね。いわば個性みたいなものですが。

たとえば僕なんか、適性検査を受けたとき、考えすぎるところがあると指摘された。つまりもう十分材料は揃っていてあとは判断をするだけ、という客観的な状況があったとしても、まだあーだこーだと考えてしまう、ということです。

たぶんこの性分は、人生経過するにつれ、色々な外部要素が入り込んできて、半分意識的にそんな考えすぎ、ってところを自分で自分の背中を押したりして、打ち消しつつあるんだけど、性分ってのは、根っこから消えるもんじゃないですよね。

あとはその性分を自分でちゃんと理解して、その上でその自分自身につきあっていく、っていうようなところが多分必要なんだと思う。簡単じゃないし、悪くすると、なんか変な暗示になって判断を誤りかねないけど。

最初の話に戻ると、僕はもともと時代を動かす人を殺してしまうようなひとが大嫌いなので、明智光秀って武将も過小評価してたけど、やっぱり7日間でもいいから天下を取りそうな状況までいったというのはすごい人だったということなんだろうな。そう思った。 だけどこの人が悲しいのは、信長を殺した後に誰もついてこなかったということ。そしてこの人は誰かの助けが必要な人だったんだろうな、大きなことをやるには。この人じたいはとてもいい人のようだし、頭も良くて、家族も大事にして、一般的な意味では本当に使える戦士だったけど、最後の最後で間違ったドアを感情的に開けてしまった。その後にどうするか、という構想もなく。 まあそこで正しいドアを開ける人っていうのは、常日頃から心身ともに備えがある人なのでしょう。 やっぱり感情が昂ぶれば昂ぶるほどに、性分というものをよく見極めて、無理のある行動を起こさないようにしたほうがいいな。これは自分に対する戒めだ。やはり歴史は大事だ。