チームスピリットに関するエピソード | 因果倶時

チームスピリットに関するエピソード

昨日は合宿があり、
会社理念について考えるというテーマで参加してきた。

その後、
恒例?の飲み会があったが、
自分は仕事をしていたらねむくなってしまったので寝てしまいました・・・
遅くまで語らっていたかた、お疲れ様です。

自分は早くに退散した格好となってしまいましたが、
ひとつには、
自分の中では既に結論がうまれていたし、
それは昼の議論の中で十分アウトプットできたというのがあったので、
早くに退散してしまったというのがあります。

で、
別にそういう言い訳をしたいわけではなく、
今日ふと、
会社に戻る車中で合宿について振り返っていたら、
「ところでこういったスピリットについて考える合宿みたいなものが海外にあるだろうか?」
という疑問にぶち当たりました。

多分、
リッツカールトンとかは、それに近いものがある。

ですが、
殆どの会社にはそういうものは無いのではないかいうのが僕の想像。

じゃあとはいえ、
そういうものがないからといって、
海外、というか、ベンチャーの本場であるアメリカのベンチャーにそういうスピリットが無いかといえば、
むしろそれはムンムンにある。

ただ日ごろからそれを意識するようなことは殆どない。
勝手にそういうスピリットがある人間が集まっているからかもしれないし、
子供のころからそういうドリーム、チャレンジ精神、フェア精神、チームプレー、プロフェッショナリズム、といった教育を叩き込まれるからかもしれない。

つまり、
ベンチャーに集まる仲間、
ベンチャーでなくてもベンチャースピリットをもった組織に集まる仲間というのは、
それが大企業であっても、
基本的なスピリットを持たずに仕事をするということがあり得ないから議論する必要もない、
ということのような気もします。

こういったことは、
その場に行ってみないとなかなか実感値が分からないのですが、
ひとつ、
チームスピリット、団結力というものについて僕が思い出した非常に印象深い出来事があります。


僕が一時期働いたアメリカのスタートアップでは、
アメリカ人CEOの元、
合宿はなかったですがよくレクリエーションは行っていました。

ある冬に、
全員でスキーに行き、
その後、
スキー場の下のバーにみんなで立ち寄りました。

そのとき、少し遅れて、メンバーがふらりと入ってきたのですが、
彼は既に飲んでいて、手にビール瓶を持ったまま店に入ってこようとして、店の主人から、
「持ち込みはやめてくれ!」
というようなことを言われました。
彼のビンには既に殆どビールは残っていなかったし、彼はまた注文するからいいじゃないか、というようなことを言ったのですが、店の主人は他の客の手前もあるので、頑なに入店を拒み、最終的にはケンカになって、彼は暴言を吐いて店を飛び出していきました。

既にその場にいた我々他のメンバーは、
そのやり取りを半ば呆れながら見ていましたが(原則的には持ち込みをしようとした彼が素直にあきらめるべき)、
その後、一瞬の間をおいてみなの顔を少し微笑みながら見回した当時のCEOは、
「さて、仲間を追い出すような店にわれわれはこのまま座っている必要があるだろうか、諸君?」
と問いかけました。

そこにいたメンバーはみな、
「NO!」

というようなことを反射的に叫び、
既にもう注文もしていたのですが、
全員で机をたたいてすぐにその店を出て行きました。


普段まったくチームスピリットについて語るようなことのないチームだし、
むしろ自分の仕事だけを黙々とやり、ドライにさくっと帰宅しているような印象すらあったのに、
そういう場面に遭遇したときに、
CEOが瞬時にそういう決断を行い、
そしてチームのメンバー全員がその決断に即座に賛同して、
仲間の側に立ったこと。

そういうことに、
当時の自分は大きな感動をしました。


合宿でのテーマと、
直接的にかかわるものではないですが、
チーム、組織、というものに関するひとつの理想形がそこに凝縮されているのではないかと思ったので、
紹介まで。