逸脱へのスプリングボード | 因果倶時

逸脱へのスプリングボード

「人」はビジネスにおいて欠かせない要素であり、重要なパーツだ。


だが、


「人」は目的ではなく手段であり、
ビジネスにおいては最終的にはまっすぐに目的を達成しなければならない。


逆にいうと、
ビジネスとしての目的があるからこそ、
必要な「人」が定義される。

そして、
必要とされるからこそ、
目的を達成するからこそ、
その人は初めて本当の楽しさを得ることができる。



目的を理解してもいないのに何かが達成されたとしても、
それは出来事にすぎず、
何の満足も得られないものだ。



つまり、
成果だと胸を張って言える目的を定義することなくして、どんな仕事もあり得ない。



また、もっと言えば、
一本筋の通った目的を明確にすることなくして、
サービスの提供先にその意図を理解してもらうこともできず、
偶然や結果論以外の部分で、
そもそも何かの成果が出ることもあり得ない。



気持ちのよいサービスというのは、
サービスの受け手側に、
提供者からの一方的な思い込みではない深い愛情や考慮に基づいた意図が、
ビシビシと伝わってくるようなものだと思う。



最近いつも引用しているが、
『疾走する精神』において、茂木健一郎さんがこう言っていた。


『(前略)制約があるからこそ、自由である。
縛り付けるものがなければ、逸脱へのスプリングボードも得られない』



狙って飛びぬけた成果を出そうとするならば、
事業責任者はリスクをとって自由に対する制約(=目的)をかけることが役割だと思います。