ペンティアム粘菌 | 因果倶時

ペンティアム粘菌

うちの会社では毎朝だれかが「気になるトピック」を発表しているのですが、
今日は、
エンジニアのノリさんが面白い話を紹介してくれました。

その内容は、
「粘菌」という菌の仲間が、非常に効率のよい最適化されたネットワークを短期間に構築できる、
という話でした。

粘菌:ネットワーク構築の性質、物流経路の設計に応用可能


粘菌には殆ど知能がないはずですが、
ネットワークの伸ばし方が何万通りもある中で、
なぜか効率の良いネットワークを作ってしまう。

その理由として、
ファジーな状況の中でとりあえず選択や決定を繰り返すことで、
最終的に高速で最適形に落ち着くことが出来る、
という話をノリさんはあげていました。


非常に面白いと思いました。


実際このような例はあらゆるところに存在していて、
たとえばビジネスの立上げや、
部署の異動や、転職、
このブログの使い方、みたいなところにいたるまで、
何万通りも選択可能な道があってその中でどれかを選ばなければいけないけれどどれを選べば最適なのか分からない、というシーンにおいて、
実際やってみることで経験を得て、何がどうなのかが見えてくる。

最初はわけがわからないけれど、
まずは見える範囲にどんどん手を伸ばしてみて、
小さな取捨選択と改善を繰り返すことでいつの間にか大きな何かが出来てくる。

そういうシーンは沢山あるわけですが、
それとこの粘菌の話がどんぴしゃに重なりました。


とりあえず、
無駄に思えるかもしれないことでも、
目指すべきゴールさえはっきりしているのであれば、
それに向かって、少しでも使えそうに見るものに対するトライをどんどん繰り返す。

それは最初はもどかしいものであっても、
高回転でそれを繰り返すことが、
ゴールに向かう最短距離につながる、ということなのかなと。

そこで立ち止まって考えていても何も始まらない。
天才のひらめきを待つよりも、まず愚直に経験してみる。そこからスタートする。
小さなことでも即決してやる、ということ。



自分も、もっともっと粘菌になろうと思います。
スーパー高周波数なペンティアム粘菌に。