ブログ | 因果倶時

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最近、ブログを書く頻度が極端に少なくなっている。

これはなぜかというと、
Twitterがあるから、というのもある。

だが、
もっと根本的なところを言えば、
Twitterが始まる前からブログを書く頻度は大幅に減っているのだ。

Twitterは、
ただ単にそのブログ離れを加速させてしまっているに過ぎない。
予兆はあったはず。


ブログはブログで、
どういうシーン、どういうケースで、
ブログというやり方が優位性を持っているのか、ということを考えなければいけないころだ。


昔、テレビが出てきたころ、
テレビ会社はみな、映画ばかり流していたらしい。
そうするとみな、テレビを見なければいけない理由がわからず、映画館に行っていたらしい。
テレビが必要になったのは、テレビが独自の番組というものを作り始めてからだという。


考えてみれば、
ブログ初期に「トラックバック」なんていうのが流行っていたのが懐かしい。
いまや全く聞かない。技術的にそういうことが出来るというだけで、意味不明だったからだと思う。


サービスを展開するときに重要なのは、
そのサービスを利用する人の心理面にフォーカスすること。

既に人間と人間の間に厳然として存在する思考・嗜好・コミュニケーションを形にしたものでなければ、
ちょっとぐらい面白そうに見えても、
殆どどんなサービスも受け入れられない。


例えば、SNSとTwitterとブログとメルマガは、それにアプローチする人の心理状態が全く違うサービスであり、
ブログを利用するときにはある程度考えや書く目的を整理した状態でブロガーはブログに臨む。

Twitterは、もっと気楽で、考えがまとまる前に思いつきをガンガン書き込む。

メルマガの場合は、気持ちや考えではなく、情報を整理して発信することを一番意識したツール。

SNSは情報発信ではなく、単なる遊び場であり、情報コレクションの場所だ。
ただし情報コレクション場所としてのSNSは必然的にコンテンツが膨張する運命にあり、
結果的に情報コレクション場所という側面も持ったというだけのよりシンプルなツールであるTwitterに、
その場を奪われ始めている。
なので、自分はFacebookの将来は、
あれが何を提供しているサービスなのかが不透明なので、
結構やばいと思っている。


この辺の利用者の心理状態にフォーカスすれば、
各サービスが生き残っていく道は必然的に見つかるものだと思う。


いままでいろんなサービスが出てきて成功したり失敗しているのを見ていると、
基本的な心理状態の違うものを組み合わせるのはかなり厳しい、
ということだけは言えていると思う。