Sony | 因果倶時

Sony

最近、
いろんな意味でこの記事に感銘を受けました。

http://www.businessweek.com/magazine/content/10_44/b4201096309840.htm
(Bloomberg Businessweek)

いい話がいくつも含まれていると思うのですが、
それは記事を読んだ方の個人個人の感想によるとして、
一つ改めて気付かされたこと、
それは
Sonyを代表とする日本のテクノロジー企業は、
米国のトップ層から見ても非常にRespectされていた、という事実です。

改めて考えてみると、
日本には、
単に有名だということでなく、
たしかに、
Respectされている会社がいくつか存在すると思います。

Sonyもそうですし、Toyota、Hondaなどもそうだと思います。
最近でいえば、ユニクロなども、その中に入ってきつつあるように思います。

世界を見回したとき、
僕らも知らないところにある「巨大企業」というのはいくつも存在しますが、
その存在がRespectされている会社、
というのはそうそう無いように思います。

Steve JobsもJohn Sculleyも、
Sonyのあらゆる部分に関心を持ち、Fascinateされ、盛田和夫さんから、そのものづくりのエッセンスを得ようと、
頻繁に通ったとあります。

今ではAppleはまさに絶好調であり、Sonyは苦闘していると言うことですが、
このような会社が日本にあったという事実は誇らしいことであると同時に、
なぜ日本にはそういった会社がいくつか誕生できたのか?
ということをちょっと考えていました。

自分が思ったのは、
何よりも、
日本のそういった会社が出し続けてきた製品に、世界がFascinateされたから、というように思います。

SonyもToyotaも、ひたすらに良い製品を出し続け、それによって世界に衝撃を与え続けた。
今、ユニクロも、新しいコンセプトを世の中に発信し続けている。

製品に内包されている、製品を通じて実現されている何かが、
それを受け取った人に、その作り手の何かを伝える。

そして、
そんな商品作りを可能にしている会社とはどういう会社なのか?
そこにみな関心を持って、
日本人の設計思想や経営思想に触れて感銘を受けた。

こういった会社が存在し、世界標準の中で製品を通じたメッセージを発信しつづけたことによって、
今の若い日本人世代も、海外において誰であっても一定のRespectを得られる、という点で、
計り知れないほどの恩恵を受けている。

Walkmanを除き、世界初、のものはそうそう無かったと思いますが、
それでもひたすら最先端分野を歩き続け、
理屈じゃなく、
他社を圧倒する性能の製品を量産し続けたこと、
当たり前のようでものすごくすごいことを、日本のメーカーはやり続けた。

このことは普通ではなくすごいことだし、
僕らの世代も、業界を問わず、
これからも先端分野にチャレンジし続け、新しいコンセプトを世の中に問い続けることで、
世界をFascinateするような商品を出し続けなければいけないな、と、
改めて思いました。