日本脱出 | 因果倶時

日本脱出

今日はマニラのパートナー会社の社長とお話をさせてもらったが、
もう10年以上当地で仕事をされている社長の実感値として、
日本人のマインドは、
なかなかグローバルにならないし、
正直、無理なんじゃないか、
中国にも韓国にも負けるのは確実なのでは、というお話でした。

自分も、
その実感値に非常に賛成する部分があります。

そもそも、
グローバルマインドとは何なのか?

いろいろな定義があると思いますが、
自分が感じるのは、
前提を捨てて、
世界はフラットで多様だし、
フラットに世界中の人と競い合い、共感し合い、
グローバルマーケットの中で自分個人の価値を問うことに、ナチュラルにエキサイティングな感覚を感じられるかどうか、ということのような気がします。

日本人の場合、
個人としての価値よりも、
グループとしての組織価値をよく言えば重視、殆どのケースでは依存してしまうことが多いので、
どうも、会話の軸がズレるケースが多発するように感じます。

そこでよく発生するのは、
アジアに対しては高圧的で押し付けがましく、
簡単に言えば、アジアからの提案は受け付けないが、
欧米に対しては卑屈になるし、自信がもてなくなってしまう、という、典型的な構図。

海外に一旦出れば、
そこにいる人たちが聞きたいのは、
会社がどうこう、ではなく、
あなたはどういう人なのか、あなたは今後の世界・自分自身について、
どういう展望を持っているのか、
ということだと思います。

最悪、
英語ができなくても、
ここを伝えることが出来るマインドセットがあれば、
最早グローバル人材と言えるかと思います。

ただ、残念ながら日本の中にいながらにしてこのグローバルマインドを磨こうとしても、
陸の国境が無いから、武力だけでなく、人材競争という意味でもリアルな脅威を感じることは不可能に近いし、
日本人だけから、日本人の感覚や前提を元に判断された、日本語の情報を拾い、
日本人と日本語で議論しているだけでは、
この感覚を養うことはどう考えても無理です。

そして、
日本という国が今世界の中で退潮が明らかである中、
その感覚を養わずにいることは、自分自身が退潮に染まることに近いものがあると、
このところ、
ヒシヒシと感じています。

だから、
海外事業をやりたいと少しでも思っている若い日本人は、
速やかに日本を脱出し、
心身ともに振り切ることを、
模索すべきだと思います。


海の向こうへ!