アジアと日本 | 因果倶時

アジアと日本

日本は地政学的に見ると中国、ロシア、アメリカ、と、大国に囲まれすぎている。
それら大国から見るとまるで防波堤のように行く手を阻む存在にもなりうる。
その国が自分の身の丈を超えて物質的な豊かさを得ようとしたとき、
必然的に日本は外にむかう。
当然摩擦が起きる。

しかもスキップされると資源がない日本は困るのでいろいろ相手にしてもらいたくて暴れる。

その結果が、清、ロシア、そして最後はアメリカという、
いずれも日本より遥かに大きな国を相手にした戦争の連続。

よくよく考えると、
明治から昭和にかけての日本は、
よくもまあ、あれだけ大きな国を相手の戦争ばかり仕掛けたものだと思う。

しかし開国のころの日本以外のアジアに対する西洋諸国の占領ぶりを見ると、
日本が暴れ回ったことの影響は計り知れない。

でも、暴れ回った後、に関する展望が明確でなかったから、
日本はアジアにも傷跡を残してしまった。


今もまた、
内需が減る傾向が明確な中、
日本の若い企業がこぞってアジアを目指し始めた。

昔は、
外地に出るときに目当てだったのは、第一次、第二次産業を拡大するための資源。
だから略奪であったり、利権争いが発生した。

だが今は、
経済戦争の軸は第三次産業に移り、
インテリジェンスを武器に、情報を商材にする時代にかわった。

だから、昔の偉人たちよりもずっとうまくやれると思う。
ほかのアジア諸国は、まだまだ経済的に余裕がなく、大きなアイデアを考えて進めるだけの気持ちの余裕がない。それよりも日々の生活が大事、という人が殆ど。
欧米諸国もアジアに頑張って入ってきているが、やはり外様感は否めない。
宗教や生活慣習の違いが大きいと思う。
今こそ、アジアで日本人が存在感を出せる時代だと思う。
面白い。